あなたはアップルパイは好きですか？

 

 

私は大好きです！

でもきっとじいちゃんはもっとアップルパイが好きだったと思います

 

 

 

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まずは、私の思い出の物語からご紹介しますね

 

 

おじいちゃんとボクの物語

 

私がとってもちいさな頃　きっと保育園児か小学生低学年

大好きなおじいちゃんと夕飯を食べに行くのが楽しくて楽しくて仕方なかった頃です

いつもテーブルいっぱいに注文をしてくれてお腹がいっぱいではち切れんばかりに食べていました

 

中華屋さんやおうどん屋さん

とっても美味しくて楽しいひと時でした

そんな時にいつも行くとんかつ屋さんでお腹いっぱいになった時にキャベツを大量に残してしまったんですね

そしたら今まで笑顔だったおじいちゃんから急に叱られたんですね

 

 

「食べれない物をお代わりするもんじゃないよ食べられる物だけにしなさい」

 

と、

いままで一度も怒られた事がなかったのでビックリしましたね

その場で泣きながら食べました

 

怒られて怖かったしお腹いっぱいで食べれなかったので、素直に謝りました

 

そしたら急に笑顔に戻って、

「食べ物はね、誰かが食べてくれると思って一生懸命汗水垂らして心を込めて作っているんだよ

それを食べられなくなったから、もういらないって態度はダメだよ」

 

「食べきれなくなったらしっかりとおじいちゃんに素直に食べれないと、いいなさい」

 

その時は、怖くて「はい、ごめんなさい」しか言えませんでした

 

トボトボ帰っておじいちゃんのお店を覗いてみるとアップルパイを仕込んでいる姿を見つけました

 

 

「昔はね、自由に何でも食べれる物なんてなかったんだ
それこそ甘い物なんて贅沢品
そんなにたくさんのお金なんてなかったから
おじいちゃんが小さな頃は何もかも我慢した
だから今はあまり我慢をしたくないからたくさん食べるのは
とっても気分が良い
でも、食べ物を粗末にするのはダメだぞ
このアップルパイも同じ事だよ」

 

 

と、せっせとお買い求めに来るお客様の為にアップルパイを仕込んでいる

後ろ姿をいつまでも見ていました

 

 

それから20年後に自分も同じ店でアップルパイを仕込んで焼いてショーケースに並べていました

 

 

覚える事が山の様にあるケーキ職人とパン職人でしたが
なにより作るのが楽しかったので全く苦では有りませんでした

 

 

それからさらに15年ほど経った今も
アップルパイを作り続けております

 

 

そして、アップルパイを食べる時に
いつもこの思い出の物語が頭を駆け巡ります

いつもニコニコした優しいおじいちゃんでした

 

祖父、父、私の三代で現場に立ったのはほんの短い間でしたが

おじいちゃんとボクの思い出の物語は小さな頃から成人するまでずーっと長い間たくさんあります

 

 

おじいちゃんありがとう

 

 

ミツバチのアップルパイは創業からずっと変わらず作り続けて55年

 

お客様のお手元に届いたアップルパイの台数は何十万台と、もう計算が追いつきません

これからもずっとおじいちゃんから引き継いだアップルパイをせっせと作りたいと思います

 

 

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（当店ミツバチのアップルパイの思い出の物語だとより一層嬉しいです）

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